プリンプリン物語

1979~1982年にかけて放送されたNHKの連続人形劇です。
高貴な血筋のプリンセス・プリンプリンが、自身の生まれ故郷を探して、江戸っ子気質の美少年ボンボン、食いしん坊でムードメーカーのオサゲ、事件を察知する知性派のカセイジン、お付きのサルのモンキーとともに旅をする構成です。
プリンプリンら一行が立ち寄る先では、様々な問題が起きており、そのほとんどには世界きっての武器財閥会長であるミスター怪人ランカーと、その秘書であるヘドロが介入することで火に油が注がれていきます。その過程は今観てもまったく古びておらず、むしろいつの時代でもあてはまる普遍性のあるテーマといえます。
独裁政治が敷かれているアクタ共和国、外界と遮断されたために魔女狩りの伝統が続いているドオンブリカ、軍事設備増強のために自然破壊が進むデルーデル、といったそれぞれの国のエピソードは、子供向けとは思えないところがあります。
ストーリーのそんな深刻さを緩和してくれるのが個性豊かなキャラクター陣です。主役のプリンプリンは、「まちぶせ」がこの時期に大ヒットしている石川ひとみさんで、自然体な演技と劇中での歌唱力が心地いいです。ボンボンの声は「キン肉マンの原型」と、演じた神谷明さん自らが話しており、それを踏まえて聞いてみると別の面白さがあります。プリンプリンのストーカーであるランカーは、ドクロベエなどで知られる滝口順平さんで、洒落にならないことばかりやっているのになぜか愛嬌があります。
「知能指数は1300!」というセリフが有名なルチ将軍や、悪趣味な「世界お金持ちクラブ」の歌を愛唱するヘドロ、つぼイノリオさん演じるアルトコ中央テレビの花のアナウンサーのアドリブなど、ギャグとシリアスが見事に混じり合った作品といえます。

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